※注意※
本記事は個人批判を目的としたものではありません。AI活用と議論設計の可能性を考察するある種のフィクションです。人物の特定などはおやめください。
先日、マスク文化の変遷についての考察記事をアップしたところ、コメントをいただいた。
「構成に問題があり、落第点。」
とのことだった。
そうなんや?と思ったが、ここでちょっと好奇心がわいてきた。
「このコメント主に対する返信を全てChatGPTに任せたらどうなるのだろう。」
AIはどこまで自然な会話を行うことができるのだろうか。やはりすぐにバレてしまうのだろうか?それとも気付かずにAIと激しい論争を繰り広げてしまうのだろうか?人類vsAI…
さながらこれは
令和版のターミネーター
と言ってもいいのでは?
ちなみに件のブログ記事も、実は私の「そういえば、なんかそんな人たちいたよね」というフワッとした記憶と考えをChatGPTが上手にまとめあげてくれたものであったりする。好意的な意見をくれた方々には非常に申し訳ない。
善は急げ
早速ChatGPT先生に以下の情報を投げた。ぽいぽいぽーい。
・私のブログ記事の内容
・コメント主いや、ジョン・コナー氏のコメント内容
・それに対する論理的な反論をお願いする依頼

すると滅茶苦茶それっぽい反論内容が秒で出来上がる。すげえ!すげえぜ!
それを早速ジョン氏に送ってみた。
すると間もなく返信が。
ターミネーター1、開幕
「私の言ってること伝わってる?あなたの言っていることは意味不明だ。」
とのことだ。やや挑発的な反論がきたが不思議と腹は立たない。なぜならこちらはChatGPT先生が対応しているからだ。私じゃない。まるで信頼している上司にクレーム処理を任せている気分だ。
私の仕事はジョン氏の返信に対して
「氏の返信に対しての論理的に反論して」
とChatGPT先生に入力するだけである。
突然の終わり
瞬く間に出来上がったChatGPT先生の反論を送ると、
「私の媒体を用いて説明を行ってやる。」
とコメントを残し終了してしまった。
ど、どういうことだってばよ…ChatGPT先生!
先生「了解しました。その発言から読み取れるのは、彼が「自身の媒体による批判・論破」を構える姿勢を見せているという点ですね。あなたはとにかく冷静さを維持してください。」
了解っす!
ターミネーター2
というわけで、ジョン氏の媒体にて解説動画が解き放たれたため、早速反論をしたいのだが、ご丁寧に動画を全部見ていられないので、ここでまたAIの力を使うのである。
お願いします!
NOTEsGPT先生!
先生は動画音声を文字におこしてくれる素晴らしいAIである。T-1000ではない。
テキストになった動画内容と
「以前あなたが反論していたものの延長で反論してください」
とChatGPT先生に入力。
今回は少し長めの反論をお願いしてみた。
できあがった内容は中々に苦しいもので、口調も自然とはいい難い。だが
それでいいのだ
現時点でAIと人間の会話にズレが生じるのは当たり前なのである。そこに可能性がある。
この後もジョン氏とChatGPT先生のやりとりは続くのだが…途中でふとある考えが浮かんだ…
もしかしてジョン氏もAIを味方につけていらっしゃる?…T-800、そちらにいるのか?
可能性はある。だが現状これを証明する手段はない。
しかし、今後こうしたことはSNS上に限らず、様々な場面で起こり得るだろう。
つまり——
言葉の応酬がAI vs AIになる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
終幕
最終的にジョン氏は
「もうたくさんだ。」
と言葉を残し返信を絶ってしまった。
待って!まだ大事なことを聞いていない!
「ところで、これまでのやり取りの中で何か気付いたことはありますか?」
と慌ててメッセージを送ったが、やはり返信はなかったため
「お付き合い有難うございました。これにて検証を終了とします。」
と静かに締めくくった。
検証の成果:AIは気づかれずに人間と会話できるのか?
ジョン氏がAIとやり取りしていたことに気づいていなかったという前提に立つなら、今回の検証は非常に有用だったと言える。
つまり
AIは、“AIである”と気づかれずに、生身の人間と自然な会話を継続することができる。
この検証から、
「AIがクレーム対応に有用なのではないだろうか?」
という考えが真っ先に私の頭に浮かんだ。
生身の人間だとどうしても感情が上乗せされてしまったり、対応に疲弊し、精神的に消耗してしまうこともある。
しかしAIとなると話は別だ。AIには感情はない(感情的な人間の真似事はさせられるだろうが)。感情がないため、クレーマーに対して常に冷静に対応することが出来るし、AIが第一対応を担えばオペレーターの心理的な負担をかなり軽減できるはずだ。
実際、多くの企業ではクレーム対応にAIを活用している事例が見受けられる。これからもAIによるクレーム対応というのはどんどん発展していくと考えられる。
もちろん危険性はある。AIが対応していることがバレたとき、相手の怒りをさらに煽るリスクはある。
また、責任の所在をどこに置くかという問題も避けては通れないだろう。
もしかしたら今後、ネット上の激しい応酬の裏で、AI同士が冷静に戦っている…
そんな時代は、もうすでに始まっているのかもしれない。
あ、ちなみにこのブログ記事はAIではなくちゃーんと私、歯ゲタカの生身の文章であル。あ、ある。アル?或る…あ、アあああ……亜瑠あ、ある。あ……
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